世界の天然ガス消費量

BP統計の2008年度版によると、2007年の世界全体の天然ガス消費量は2兆9219億立方メートルとなっています。1997年の天然ガス消費量が2兆2451億立方メートル)であったことを考えると、この10年間で世界の天然ガス消費量は約3割増大したことになります。

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地域別の天然ガス消費量

2007年の地域別の天然ガス消費量と世界全体に占める比率は、欧州・ユーラシアが1兆1557億立方メートル(39.4%)、北米が8010億立方メートル(27.6%)、アジア太平洋が4478億立方メートル(15.3%)、中東が2994億立方メートル(10.2%)、中南米が1345億立方メートル(4.6%)、アフリカが835億立方メートル(2.8%)となっています。欧州、北米、アジアの3大マーケットにおける消費量は世界全体の8割強を占めています。

天然ガス消費量の上位10カ国

2007年における天然ガス消費量の上位10カ国は次のようになっています(二番目の括弧内は全世界比シェア)。世界最大の石油消費量であるアメリカが天然ガスの消費量においても第1位となっています。また、世界最大の天然ガス埋蔵量と生産量を誇るロシアが消費量においては世界第2位となっており、世界のエネルギー安全保障に対するロシアの影響力の大きさがわかりますね。


第1位:アメリカ(6529億立方メートル)(22.6%)

第2位:ロシア(4388億立方メートル)(15.0%)

第3位:イラン(1118億立方メートル)(3.8%)

第4位:カナダ(940億立方メートル)(3.2%)

第5位:イギリス(914億立方メートル)(3.1%)

第6位:日本(902億立方メートル)(3.1%)

第7位:ドイツ(827億立方メートル)(2.8%)

第8位:イタリア(778億立方メートル)(2.7%)

第9位:サウジアラビア(759億立方メートル)(2.6%)

第10位:中国(673億立方メートル)(2.3%)

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天然ガスの輸送量〜パイプライン方式とLNGタンカー

天然ガスはどのような方法で消費国(消費地)に輸送されるのでしょうか。天然ガスの輸送には主に2つの方法があります。まずは、パイプラインによる輸送です。ロシア国内、ロシアから欧州、北米域内、北アフリカから欧州南部地域への輸送はパイプラインを通じて行われています。パイプライン輸送は短距離・中距離間の輸送に向いているとえます。もう1つの方法は、LNG(液化天然ガス)タンカーを使用してLNGを輸送する方法です。カタール、オマーンを中心とする中東やインドネシア、マレーシア、オーストラリアから日本、韓国、中国といった東アジアの国々への輸送はLNGタンカーにより行われています。LNGタンカー輸送は、パイプラインを引くことのできない長距離間の輸送用として使用されています。2007年におけるパイプラインを通じた天然ガスの貿易量は5496.7億立方メートル、LNGの貿易量は2264.1億立方メートルとなっています。最近では、アメリカ、イギリス、中国などの国々でLNGの受け入れターミナルの拡張・新規建設が進んでおり、LNG貿易量は今後も増加することが予想されています。ちなみに日本のLNG輸入量(2007年)は888.2億立方メートルで、全世界のLNG貿易量の4割を占めています(日本国内でも、北海道苫小牧市の勇払(ゆうふつ)ガス田や新潟県小千谷市の片貝(かたがい)ガス田などでガス生産が若干ですが行われています)。