寝台特急富士

寝台特急富士は、東京駅を18時03分に出発し、JR東海道本線、山陽本線、日豊本線を経由して終点大分駅には翌日の11時17分に到着する夜行列車(ブルートレイン)です。かつては、東京駅から出発した寝台特急富士は、大分駅止まりではなく、西鹿児島駅までの日本最長距離の運行を行っていました。そんな寝台特急富士も2009年春のダイヤ改正時期に廃止されるとの見方もあります。

スポンサードリンク

寝台特急富士の歴史

寝台特急富士は、かつては東京駅から西鹿児島駅までの全長1574.2kmの区間を24時間以上かけて走った、日本最長運転の列車でした。日本最長距離特急の座を保持していた寝台列車富士ですが、時代の流れには逆らえず、その運行区間は徐々に短縮されていきました。西鹿児島駅までの運行であったものが、1980年に宮崎駅までとなり、1997年には大分駅までにさらに短縮となりました。そして、2005年には富士のライバルであった「はやぶさ」(東京駅〜熊本駅)との併結列車となってしまいました。

寝台特急富士のかつての雄姿

ブルートレインの全盛期の頃は、「富士」、「はやぶさ」、「あさかぜ」、「さくら」、「あかつき」、「なは」、「彗星」といった多数の夜行寝台列車が運行されていました。やはり、その中でも、寝台特急富士と寝台特急はやぶさは別格の存在でした。1980年代の「寝台特急富士」は12〜13両編成で、今ではお目にかかれなくなってしまった食堂車も連結されていました。また、九州エリア内における停車駅も厳選されており、格調高い寝台特急富士が停車する駅はそれだけ特別な存在として認められていました。

スポンサードリンク

現在の寝台特急富士

現在、寝台特急富士は、東京駅から門司駅の区間において寝台特急はやぶさ」と併結運転を行っています。寝台特急「富士・はやぶさ」は全部で12両編成となっており、富士が6両、はやぶさが6両となっています。寝台特急富士は、A寝台1人用個室(シングルデラックス)が1両、B寝台1人用個室(ソロ)が1両、開放式B寝台が4両から構成されています。大分駅〜門司駅の区間では、富士山をデザインしたヘッドマークが単独でつけられていますが、はやぶさとの併結運転が行われている区間においては、富士とはやぶさの両方のヘッドマークが1枚におさまる形となっています。

寝台特急富士の廃止

これも時代の流れなのでしょうか。相次ぐ鉄道運賃の値上げや新幹線、航空機、長距離高速バスなどの発達などにより、寝台特急(ブルートレイン)は、平成に入ってから徐々に衰退し、これまで、九州発の夜行列車に関していえば、「あさかぜ」、「さくら」、「彗星」、「みずほ」、「明星」といった花形寝台特急が利用客の減少を理由に廃止されてしまいました。日本の貴重な鉄道文化が消滅したようで本当に残念な限りです。現在、JR九州管轄エリア内を走っている寝台特急は、「富士(東京〜大分) 」、「はやぶさ(東京〜熊本) 」、「なは(京都〜熊本) 」、「あかつき(京都〜長崎) 」のみとなりました。そして、悲しいことに、2009年春のダイヤ改正で寝台特急「富士・はやぶさ」が廃止される予定との報道も一部にみられました。ブルートレインは乗客だけでなく、乗客が心の中に抱いている夢も運んでくれる貴重な乗り物です。2009年春以降もなんとかして寝台特急「富士・はやぶさ」を存続させてもらいたいものですね。